2014年11月08日

≪ 国の生死を左右するトップと補佐役の仲 ≫


将は国の輔(ほ)なり。輔、周なれば国必ず強く、輔、隙(げき)あれば国必ず弱し。  [孫子]

〈将軍は国を統治する君主の補佐役である。君主と将軍の仲がぴったりしていれば国はきっと強くなり、わだかまりがあれば国はきっと弱くなるであろう〉

中国の王朝興亡の歴史をひもといてみると、名君といわれた人物には必ずといってよいほど、よき補佐役がついており、両者の息がぴったりと合っている。。

紀元前十一世紀、殷(いん)を倒して周王朝の天下を打ち立てた武王には、補佐役として弟の周公旦(しゅうこうたん)がいた。武王は周公旦を信頼し、周公旦は私心を捨ててそれにこたえた。

前七世紀、覇者となった斉の桓公(かんこう)には名宰相管仲(かんちゅう)がいた。桓公はかって自分に敵対した管仲を登用し、管仲はよくその信頼にむくいた。

春秋時代の最大のドラマである呉越の抗争で、補佐役伍子胥(ごししょ)を疑って死に追いやった呉王夫差(ふさ)は、英智の人范蠡(はんれい)の補佐を受け入れた越王 匂践(こうせん)によって滅ぼされた。

秦末の争覇戦で、軍師の范増(はんぞう)を信じなかった項羽は、多くの補佐役に恵まれた劉邦に敗れた。

こうした例は枚挙にいとまがないが、注意すべきは、両者の関係は相対的なもので、相互の人間性と配慮のいかんが「隙(げき)」を生じさせもするし埋めもするということである。


posted by 吉野山ユッキー at 16:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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