2014年10月07日

≪ アメとムチは小人のために ≫


公、直道をもって独り立つ。時に邪説を挟みてもって進む者あり。公に面戯して曰く、君子は微を知り章を知り、柔を知り剛を知る。公、声に応じて答えて曰く、小人は不仁を恥じず、不義を畏(おそ)れず。

楊億(ようおく)は、その剛直さで一人きわだっていた。そんなかれとは正反対の人物が、ある時面とむかって楊億を皮肉った。「君子は、微を知るがゆえに顕を知り、柔を知るがゆえに剛を知る、といわれるが  」すると楊億は間髪を入れず、いいかえした。

「小人は不仁を恥じず、不義を畏れない、というな」楊億は、「易経」繋辞(けいじ)下伝にみえる一句をひいてからかったことに対して、同じ章からもってきて反撃したわけである。あとは、こうつづく。

「利を見ざれば勧まず、威(おど)さざれば懲りず。少し懲らして大いに誡(いまし)むるは、これ小人の福なり」利をもって誘わなければ 善に励もうとせず、罰をもっておどさなければ悪に懲りることもない。このような小人には、たとい少しでも罰を科して、厳重に訓戒する必要がある。

そのほうが小人のためにも幸福なのだ、というのである。
posted by 吉野山ユッキー at 19:03| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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